ソウルたより ~イイダコの炒め~ 韓国、忠清北道の清州に先日行って来ました。 清州は、韓国名所も特別な名産食物も無い所ですが、 韓国ドラマ「製パン王 キムタック」を撮影した所してちょっと有名です。 (私はこのドラマは見たことが有りませんが、ここの管理者であられるdora様は ご覧になったそうです) さて、ここでお昼に、イイダコ (こちらではチュクミといいます)の炒めを食べました。 この料理は何も清州までいかなくとも全国で食べることができますが、 この店の料理タレ(ヤンニョム)が大変美味しかったのでご紹介します。 写真を見ると、真っ赤っかでさぞかし辛いんだろう…と思われるでしょうが、 本当に、とても辛いです。 ですが、良質の唐辛子ですと辛さは一瞬で、口から鼻に抜ける清涼感があるものです。 逆に質の悪い唐辛子ですと、刺激が強い辛味で、舌がしびれるような感覚がいつまでも残ります。 ここのイイダコの炒めは、まさにその清涼感そのもの。 タコも柔らかく、もちろん臭みもありません。 一緒に、ムクサバル(団栗の粉で作った豆腐ゼリーのようなものが野菜とともに冷たく甘酸っぱい汁に入っている) それにサラダとそば粉のチヂミが出ます。キムチやモヤシのおかずなどは当然先付けとして出ます。 一人前8000ウォン。 辛いタコを食べ、甘酸っぱい冷汁で流し込む。くせになる取り合わせです。 美味しいだけあって、店にはひっきりなしにお客さんが訪れます。 また、食後は併設した別棟で、ホットかアイスのコーヒーが無料で楽しめます。 (韓国では食後のコーヒーが無料なのは当たり前ですが、ここはちゃんとバリスタお兄さんが一杯づつ入れてくれます。) 日本では考えられないバリュー感ですね。 (2015.08.01　田中貴子記)